

RECOGNIZING
光で感知・認識する
見えない光で高度な感知・認識の機能を提供
どんなに人の「眼」が優れていても、暗闇では物を見ることができません。
しかし、可視光・赤外等の光を使うことで、人の「眼」をサポートすることができます。
スタンレーは目には見えない光をも活かし、さらに高度な感知・認識の機能を提供していきます。
ADBシステム μLED ADB
夜間死亡事故ゼロを目指し、ドライバーには最大限見やすい視界を提供しながらも、従来の先行・対向車だけではなく歩行者を含む「全ての交通参加者」に対する不快グレア*を抑制することができるシステムです。
* グレア現象とは、自車と対向車のヘッドライトの光線が交錯したときにお互いの光が反射し合い、その間にあるものが見えなくなってしまう現象。
まるで一瞬で蒸発したかのように消えてしまうため別名「蒸発現象」とも呼ばれます。

マトリックス状に配置された約2万個のLED光を制御し、以下の機能を有します。
- 速度可変配光 :走行シーン毎に最適な配光を提供。
- 電子スイブル(光が移動する) :モーターレスでカーブ走行に適した配光を提供。
- 車両遮光 :先行車、対向車に対し狭小遮光が可能。
- 高輝度物/歩行者減光 :高輝度物(標識等)の反射や歩行者に対するグレア防止減光が可能。
- アニメーション :IG-ON(イグニッションオン)時に最大約3秒間の起動アニメーション投影が可能。

人間工学に基づく最適配光 ~雨天時の歩行者の視認性向上~
人間工学とは、人間の心理、生理学的な特性に基づき、人間が使いやすい機械・システムを設計する研究分野です。当社では特に人間の見やすさに重点を置き、ライティング技術を向上させることで、安全安心な製品を届けています。人間工学を活用した具体的な開発事例のひとつが、夜間の悪天候時の配光です。グローバルでの調査・事故データの分析から、夜間の雨天時は路肩の歩行者に対する視認性が低下し、事故リスクが高まることが分かりました。そこで、ライトトンネル棟で検証を行い、歩行者と背景の明るさのコントラストをつけることで路肩の歩行者の視認性を向上できることを見出しました。このように人間工学を活用することで、新たな配光制御の仕様を作り、雨天時の安全安心な走行を可能としました。
人間工学を用いた検証:夜間雨天時の道路沿いの歩行者の見えやすさ


ライトトンネル棟での検証の様子
ライトトンネル棟: 世界最長級の屋内試験施設であり、 降雨、濃霧などの自然環境を徹底再現することができる ことから、昼夜問わず実車での検証実験が可能
センサー内蔵ヘッドランプシステム
センシング機能で夜間の交通事故ゼロを目指す
センサー一体型のヘッドランプを実現する小型光源ユニット
クルマの四隅にあるランプを活かし、ランプ内にセンサーを搭載することで、車の周りの情報を正確に把握することができます。これにより、先行車や対向車がまぶしくない光、歩行者とコミュニケーションする光、後続車に接近を知らせる光などの実現が可能になります。スタンレー電気は、センサーで情報認識し周囲の環境・人・物の状態をフィードバックすることでヘッドランプをシステム化、安全な配光を提供します。
ランプの小型化でセンサーを搭載するスペースを確保
ランプを小型化することにより、センサーを搭載するスペースを確保。ランプとセンサーの組み合わせにより、安全な配光を提供します。

光源と光学系の開発により、上下幅の狭いハイ/ロービームユニットを実現。ユニットの小型化により、ADAS* の機能が必要とするセンサーの搭載スペースを確保。
* ADAS:先進運転支援システム
センシング用光源の開発
スタンレー電気は、ヘッドランプユニットのみでなく、自動運転やADAS高性能化を見据え、センシング用光源赤外VCSELや光制御を行うMEMSミラーデバイスを開発しています。
LiDARエミッターモジュール
LiDARはADAS進化に必要なセンサーで、今後遠距離も含め高精度で人・障害物を検知するシステムとして自動車に搭載されます。
当社ではLiDAR用赤外VCSEL光源モジュールを開発しています。
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自動運転・ADASの進化に必要なセンサー。赤外光で、高精度に人や障害物を検知 -
現状のLiDARの課題であるサイズを小型・軽量化し、ランプスペースへの組み込みを提案
高出力VCSELと高効率マイクロレンズアレイで小型化を実現したエミッターモジュール
→ヘッドランプ等エクステリアランプのスペースに内蔵可能
