長期経営目標・中期経営計画
位置づけ
当社グループでは、「スタンレーグループビジョン」の実現に向けて10年間ごとにシナリオを定めています。2020年からのシナリオを定めたものが第3長期経営目標(第3長経)であり、その大きな指針は「安全安心を実現し社会に貢献する」ことです。
第Ⅷ期中期3ヶ年経営計画(第Ⅷ中計)は、第3長経で示されている3ヶ年ごとの経営計画に、2030年に想定される外部環境を考慮したバックキャスティングの視点を加えて策定したものです。当社を取り巻く外部環境は、2030年に向けて大きく変化し、かつそのスピードは加速しているため、第3長経の視点だけではその変化に対応できないという考えから、こうしたアプローチを追加しました。
2030年に向けて、第Ⅷ中計は“成長”のステージにあたる3年間として2023年度にスタートしました。当社グループが持つ機能や資産を余すことなく使い切る効率性の高いものづくりと、光の価値を追求した独自技術を磨き上げるとともに、資産効率を高める財務戦略を下支えとして企業価値の向上を図ります。そして、“実現”のステージと位置づける2026年度からの第Ⅸ期中期3ヶ年経営計画を経て2030年には競争力のある企業として“躍進”を目指していきます。
経営目標
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(A)売上高
グローバルに成長する自動車機器事業と、光源を扱う企業としての強みを活かし、新市場への展開を進めるコンポーネンツ事業・電子応用製品事業で、売上高5,900億円を2025年度に目指す。
(B)営業利益率
さらなる企業体質の向上により責任利益10%を上回る営業利益率10.5%を2025年度に目指す。
(C)ROE
資本コストを意識した経営の強化のためROEを最重要指標のひとつと位置づけ、2025年度8%、2028年度10%を目指す。
基本方針
経営目標の達成と2030年「競争力のある企業」に向けた、第Ⅷ中計の戦略コンセプトは、「TADAS思想のものづくり」「光の独自技術で新市場開拓」「One Stanleyでスピードのある挑戦」です。これらに、いかなる環境下でも求められる“品質”を中心に据えています。
3つの戦略コンセプト
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TADAS思想のものづくり
TADASとは、あらゆる人々に安全安心を届けたいという思想です。TADAS=「TADA(タダ)」+「ADAS」という当社の造語で、今あるモノを活かし(タダで)新たな価値を生み出す、あるべき姿に正す(タダス)などの意味があります。すべての機能を使い切り、効率性の高いものづくりで「安くて良いもの」を社会へ提供します。
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光の独自技術で新市場開拓
「安全安心とデザイン性の融合」、「悪天候時の運転の安全性向上」を実現する車載用ランプシステムや、非可視光である赤外光・紫外光を用いたセンシング製品、除菌製品など、光の価値を追求した独自の技術で、顧客や社会の困りごとを解決する新たな製品を生み出し、新市場を開拓します。
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One Stanleyでスピードのある挑戦
目まぐるしく変化する世の中で生き残るために、「日本から」のみではなく「グローバルで同時」に価値を提供します。そのために、世界中の当社グループ社員が一丸となって、同じベクトルで挑戦し、成果を出していく姿が“One Stanley”です。“One Stanley”となることでスピードのある価値提供をグローバルで実現します。