例:VFHY1104P、LLF0111A、ULR4B、SL035
自動車用電球・アクセサリー
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特定の配光を得るために光の分配を調整する技術です。
反射鏡や反射板などを用いることで、光の強さ/向き/大きさが希望のものとなるよう、発光の仕方を調整することです。当社製品では主にヘッドランプやLED投光器にて、光を絞り、細く長く遠くまで強く光を届けるために使用されています。
局所的に光らせる製品だけでなく、面状に光る”面光源“の製品にも、配光制御をおこなっています。
特長
スタンレー電気の面光源製品は、①光が均一 ②薄い ③明るい という三つの特長があります。これらの特長は、導光フィルムという厚さ0.4mmの内部で配光制御を行う技術が支えています。
基本構造
スタンレー電気の面光源製品は、導光板ではなく、より薄い導光フィルム*1 を使用しています。一辺から複数のLEDで照らした光をフィルム内部で反射させ、プリズムシート*2 を通して光を広げることで発光する構造になっています。*1 LEDの光源を面光源に変換するためのもの*2 光の屈折と反射を利用して光を特定の方向に集めたり分散させるもの
要素①光の均一性/指向性を支えるシミュレーション技術
シミュレーションソフトを使い、画面サイズ全体における均一な明るさの実現と、特定方向へ光を集めることで高い輝度を実現しています。通常はLEDが配置されている一辺側が明るく、反対側が暗くなってしまいますが、光を反射させる角度をつけることで、全体の明るさが均一になるよう調整しています。また特定の方向に光が集中するよう調整することで、同じ電力でも輝度が高くなり、省電力にもつながっています。
要素②薄いフィルムに光学パターンを形成する技術
シミュレーションで導いたパターン形状をフィルム上に形成するために、ロール型の金型を開発しています。導光板で通常採用されている射出成型の方法では、薄型化が難しいため、独自に開発したロール型の金型を使用しています。またロール型にすることで連続的に形成できるため、効率化にもつながっています。
要素③高品質に量産できる技術
フィルムと樹脂という材質の異なるものを、高い密着度で接着させています。パターンの微細さを維持しながら、フィルム素材に高密着/高純度で樹脂を接着させるためには、材料の選定や製造条件の見極めが必要で、非常に困難な工程となっています。適正値を維持しながら安定して量産するために、厳しい検査基準と、これまでの実績の中で培ってきた管理手法などを組み合わせて量産体制を整えています。
テレビやスマートフォン、照明などの製品で利用を想定しています。
現在はノートPCやタブレットの液晶ディスプレイ用に2種類の製品があります。正面からの輝度が高く低消費電力に特化した「CBL」より視野角*を広げて汎用性と低消費電力を両立した新製品「CBL-TCO」*視野角..色や表示内容が、正面から見たときと同様に正しく見える角度や範囲のこと今後は厚み/高さの制約がある環境でも、光を効率的に利用したい用途への展開を想定しています。