業界初の新しいコーティング技術「ASTUV(アスターヴ)」ブランドを立ち上げ
~光の技術で、ものづくり現場における塗装工程の消費電力低減に貢献~

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スタンレー電気株式会社(本社 東京都目黒区中目黒2-9-13、代表取締役社長:貝住泰昭)は、このたび、CO₂排出量削減を目指して開発した新しいコーティング技術を「ASTUV(アスターヴ)」と命名し、技術ブランドとして立ち上げたことをお知らせします。
新開発のUV硬化塗料と、熱風を使わずUV光源により硬化する製造技術の導入は業界初となり、当社ヘッドランプの製造工程の中でASTUVに置き換えられる工程において、消費電力を当社現状比で70%以上*(注記)削減可能となります。
*2024年度比較(各種コーティング工程:防曇、ハードコートなど)

「ASTUV」の意味:「All + Surface Treatment(STanley) + UV(紫外線)」表面処理を熱風ではなく全て紫外線で実施する新たな技術
ヘッドランプ内部はエンジンやLED光源の熱で温度が上がり、ランプの外側は放射冷却により温度が下がり、ランプ内外の温度差によりランプ内側に結露が発生します。 従来は、ランプ内部の塗料に含まれるアニオン性界面活性剤が水によって流れ出し、それが乾燥して固まり白い跡(垂跡)となりました。ASTUVでは、ランプ内部の塗装にアニオン性界面活性剤を含まない為、水滴による影響が無く、垂跡が発生しません。また水に強いUV硬化膜がヘッドランプの曇りを長期的に防ぎます。
・ヘッドランプと防曇コーティング

【防曇コーティング】従来の工程では、発生した水滴により光が散乱して曇りが発生します。ASTUVでは、コーティング面が親水性であるため水滴ができる前に水膜を形成、水滴を無くし曇りを防ぎます。
自動車用ランプの製造工程(防曇コーティング)において、表面処理工程の中でも熱乾燥工程における電力消費量が最も高い点に着目。カバーレンズの塗装に有機溶剤を含まないUV硬化塗料を使用し、溶剤を揮発させる熱風乾燥工程を省き、塗装とUV硬化のみへ工程を短縮することで消費電力が大幅に削減されます。

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