脱炭素・循環型社会の実現

脱炭素社会の実現

指標と目標

2021年度にカーボンニュートラルの実現に向けた目標として「2030年度:自社の事業活動におけるCO₂排出量 50% 削減(2019年度比)/2050年度:カーボンニュートラルの実現」を掲げました。
指標における2024年度実績*は基準とした2019年度の38万 t-CO₂に対し24% 削減を行いました。また2050年度までの削減に向けたロードマップを策定し取り組んでいます。

* 2024年度にThai Stanley Electric Public Co., Ltd.(THS)を連結子会社化したため、過年度実績を再算定

気候変動に関する目標(基準年2019年度)

指標 目標
Scope1、2 自社の事業活動におけるCO₂排出量 2030年度 50%削減 2050年度カーボンニュートラル達成

自社の事業活動におけるCO₂排出量(Scope1、Scope2)削減に向けたロードマップ

<CO₂排出削減の基本的な考え方>

当社グループのCO₂排出量の9割以上を占める生産拠点をCO₂削減の注力領域としています。特に重点的に取り組む施策は、熱を使ったものづくりを削減するためのものづくり改革です。これにより削減を2027年度からさらに加速することで目標達成を目指します。また、「2050年度:カーボンニュートラルの実現」に向けて、研究開発の50%をカーボンニュートラルのための開発に投入し、2030年以降にさらなる新技術の実用化を進めます。

サプライチェーンにおけるカーボンニュートラルへの取り組み

事業活動におけるScope3の把握

当社グループは、2019年度を基準として、2030年度までに自社のCO₂排出量を半減することを目標に掲げ、削減に取り組んでいます。この取り組みの多くはこれまでScope1とScope2とされる自社の事業活動において注力する内容です。今後は原材料調達・物流・廃棄物などの一連の流れ全体から排出されるScope3のCO₂削減についても取り組む範囲と捉えています。そこで対象範囲について当社グループにおけるScope3排出量を算出したところ、カテゴリー❶原材料のCO₂排出量が最も多いことが分かりました。原材料(樹脂)の購入量から算出すると約50万t-CO₂の排出量です。

Scope3のカテゴリー

「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム」(環境省)
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/estimate.html)掲載の図を引用して作成

●の数字はScope3のカテゴリ

循環型社会の実現

基本的な考え方

事業活動の継続と地球環境の負荷低減を両立するためには、資源を循環し捨てることのない『循環経済:サーキュ ラーエコノミー(CE)*』への移行が必須と捉えています。
当社グループのランプ製品に使用される材料のほとんどが石油由来の樹脂であるため、市場で役目を終えたものを再利用し、新たな資源を採取しないランプ製造の仕組みにより、その資源循環の実現を考えています。そのために、 自社のみならずサプライチェーンと共に環境負荷を最小限にした循環型社会の実現を目指すスキームの制定や取り決めを行い、水平リサイクルに向けた持続可能な資源を使用した技術や製品開発に取り組んでいきます。

  •  経済活動においてモノやサービスを生み出す段階から、リサイクル・再利用を前提に設計するとともに、できる限り新たな資源の投入量や消費量を抑えることで既存のモノをムダにせず、その価値を最大限に活 かす循環型の仕組みのこと