脱炭素・循環型社会の実現
脱炭素社会の実現
指標と目標
当社グループでは、2021年度にカーボンニュートラルの実現に向けた目標として「2030年度:自社の事業活動におけるCO₂排出量50%削減(2019年度)/2050年度:カーボンニュートラルの実現」を掲げました。
指標における2023年度実績は28.7万t-CO₂となり、基準とした2019年度の32.4万t-CO₂に対し11.4%削減を行いました。
また2050年度までの削減に向けたロードマップを策定し取り組んでいます。
気候変動に関する目標(基準年2019年度)
指標 | 目標 | |
---|---|---|
Scope1、2 自社の事業活動におけるCO₂排出量 | 2030年度 50%削減 | 2050年度カーボンニュートラル達成 |
自社の事業活動におけるCO₂排出量(Scope1、Scope2)削減に向けたロードマップ

<CO₂排出削減の基本的な考え方>
当社グループのCO₂排出量の9割以上を占める生産拠点をCO₂削減の注力領域としています。特に重点的に取り組む施策は、熱を使ったものづくりを削減するためのものづくり改革です。これにより削減を2027年度からさらに加速することで目標達成を目指します。また、「2050年度:カーボンニュートラルの実現」に向けて、研究開発の50%をカーボンニュートラルのための開発に投入し、2030年以降にさらなる新技術の実用化を進めます。

カーボンニュートラル実現に向けた取り組み
当社グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みは、これまでScope1とScope2の自社の事業活動におけるCO₂排出量削減に注力してきました。今後は原材料調達・物流・廃棄物などの一連の流れ全体から発生するCO₂排出であるScope3についても取り組む必要があります。当社グループにおけるScope3排出量を算出したところ、カテゴリー❶原材料のCO₂排出量が最も多いことが分かりました。さらに原材料のうち、まずは当社の主力製品であるランプの80%を構成する樹脂材料を管理対象としました。そのCO₂排出量は、約50万t-CO₂(2019年度)となります。よって、当社グループでは樹脂の製造段階におけるCO₂排出量削減を重点課題とし、その削減方法のひとつとして再生樹脂の実用化に向けた検討を開始しました。これは、当社単独ではなく取引先と協働で取り組むことが重要であり、当社サプライチェーンにおけるCO₂排出量が多い取引先から優先的にCO₂排出量の削減活動を進めていきます。
Scope3のカテゴリー
「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム」(環境省)
(https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/estimate.html)掲載の図を引用して作成

●の数字はScope3のカテゴリ
循環型社会の実現
サーキュラーエコノミーに向けた取り組み
事業活動の継続と地球環境の負荷低減を両立するため、資源を循環し捨てることのない『循環経済:サーキュラーエコノミー(CE)*』への移行が必須と捉えています。
当社グループのランプ製品に使用される材料のほとんどが石油由来の樹脂であるため、市場で役目を終えたものを再利用し、新たな資源を採取しないことを考えています。今後は、自社のみならずサプライチェーンと共に「環境負荷ゼロ」の循環型社会の実現を目指します。外部環境を考慮し当社グループにおけるCEの方向性を定め、当社ランプにおける水平リサイクルを目指して、環境負荷のない持続可能な資源を使用した技術や製品開発、スキーム構築に取り組んでいきます。

- 経済活動においてモノやサービスを生み出す段階から、リサイクル・再利用を前提に設計するとともに、できる限り新たな資源の投入量や消費量を抑えることで
既存のモノをムダにせず、その価値を最大限に活かす循環型のしくみのこと